先日、YouTube上で好評いただいている
「ALS闘病記〜25年間の軌跡〜」に
こんなコメントをいただきました。
ALSのご家族を持つ方です。
「補装具費支給制度を活用することで、
オリヒメアイというコミュニケーション
支援ツールが約1割で購入できる」
とのこと。
早速調べてみることに。
もくじ
オリヒメアイとは?
OriHime eye+Switch
(オリヒメアイプラススイッチ)は、
眼や指先しか動かせない
重度肢体不自由患者のための意思伝達装置!
声を発することができなくなっても、
視線やスイッチによる文字入力で
日常会話を行うことができます。
透明文字盤と使い方は全く同じ!
介助者に頼らず文字入力、読み込みが可能です。
ひらがなや身体部位など基本的な文字盤の他、
自作の文字盤を登録する事ができます。
また、会話以外にもメールやメモ機能など、
さまざまな使い方ができるそうです!
(販売元ホームページ参照)
これは便利!
オリヒメアイの詳しい使い方については
OriHime eye+Switch(オリヒメアイプラススイッチ)のホームページをみてくださいね!
気になるお値段は……?
オリヒメアイプラススイッチ用パソコンと
スイッチコネクタの二つセットで45万円。
視覚検出式入力装置やパソコン固定台、
各種スイッチなどは別売りのようです。
45万円。
簡単に手が出せるお値段ではないですよね。
でも、みなさん覚えていますか?
YouTubeのコメントの視聴者様の言葉……。
補装具費支給制度を活用することで、
オリヒメアイが約1割で購入できる!
約1割、ということは4万5千円で
オリヒメアイを購入できるということ?!
これは調べなければ!
補装具費支給制度って何?
補装具費支給制度で1割負担……
とは言っても、
そもそも補装具費支給制度とは
何なのでしょうか。
厚生労働省によると、
補装具費支給制度とは
補装具を必要とする障害者、障害児、難病患者
などを対象に、身体障害者の損なわれた身体機能を補い
日常生活や社会活動を容易にするための、
補装具購入費と修理費を支給する制度。
(※難病患者等については、告示に定める疾病に限る)
(厚生労働省 – 補装具費支給制度の概要)
簡単に言うと、
条件を満たせば、
補装具を購入する際
国・自治体からの補助が出る!
補装具費支給制度の実施団体は市町村なので、
自分が対象かどうか詳しく知りたい方は
お住まいの自治体、もしくはオリイ研究所
(オリヒメアイ販売元)に問い合わせてみてください。
オリヒメアイは支給対象になる?
答えは、オリヒメアイは支給対象になります。
ただし、特定の身体状況により支給決定が
決まるため、まずは病名や
身体状況の確認が必要、とのこと。
オリヒメアイはいくらで購入できる?
気になる補装具費の自己負担額
肝心なのは利用者負担額。
実際にどれほどの費用がかかるのか、
一番気になるところですよね。
原則、自己負担額はかかった費用の1割。
それ以上は国や自治体が支給してくれます。
ということは?!
45万円のオリヒメアイの場合、
1割負担で45,000円。
大体4万円程度でオリヒメアイが
購入できることになります。
※ 所得区分によって自己負担額は異なります。
所得区分が生活保護、低所得の方は0円、
一般所得区分(市町村民税課税世帯)
の方は37,200円です。
つまり、一般所得区分の方の場合、
4万円以下でオリヒメアイが購入できます。
ただし、障害者本人又は世帯員のいずれかが一定所得以上の場合(本人又は世帯員のうち市町村民税所得割の最多納税者の納税額が46万円以上の場合)には補装具費の支給対象外となるそうなので、注意が必要です。
※ この制度の実施団体は市町村です。
ご自身の負担額についてはお住まいの自治体にご確認ください。
オリヒメアイ購入方法と
補装具費支給の申請方法
オリヒメアイの購入にあたって、
まずは担当医やケアマネージャーなどに相談、
そしてオリイ研究所(販売元)への問い合わせ
が必要。
<補装具費支給制度への申請方法>
制度の実施団体は市町村。
申請方法は地域によって異なるので、
お住まいの自治体へ必ず
申請方法を確認してくださいね。
以下は申請方法の一例です!
- 申請者の住民票住所の自治体担当課へ相談
- 必要書類(医師からの意見書、業者からの見積書など)を自治体担当課へ提出
- 自治体の書類判定
- 自治体担当者の直接判定(視線入力での申請の場合、実際に使用場面の確認)
- 認定後、自治体より支給決定通知書の発行
- 製品納品
この流れで購入完了まで
大体3ヶ月前後が目安となるそうです。
また、病院で勧められた業者が取り扱ってない
ような場合でも、オリイ研究所が
直接販売することができるとか。
まずは問い合わせてみてくださいね。
まとめ
重度肢体不自由患者のための
コミュニケーション支援ツール、
OriHime eye+Switch(オリヒメアイプラススイッチ)
補装具非支給制度を利用すれば、
1割負担の約4万円で購入できます。
購入にあたり、
オリイ研究所へお問い合わせ後、
担当医に相談をしてみてください。
補装具費支給については
各自治体への申請が必要です!
お住まいの自治体に制度の
確認をしてみてくださいね。